最近M&Aに関する書籍を何冊か読んでいるのですが、その中で印象に残っている書籍を紹介します。
『検証 日本の敵対的買収』という書籍になります。ある程度M&Aや敵対的買収の基礎知識がないと難しい内容かもしれませんが、近年行われた敵対的TOBや買収防衛策の本質などが書かれています。
敵対的買収というと、先ずライブドアによるニッポン放送の買収を思い出します。何度かこのブログでも取り上げましたが、あの時は敵対的買収や防衛策の本質より先に、『お金があれば何でも買えるのか』『法律を守ればなんでもやっていいのか』などの、感情論が繰り返されてしまい、『敵対的買収』=『悪』という印象を日本中に植えつけてしまったように思います。
あれから数年、三角合併の解禁・激しさを増す国際競争などを要因に生き残りを賭け、敵対的TOBの事例がいくつか発生し、上場企業は次々と買収防衛策を採用するようになりました。
ただし、まだ敵対的買収はステークホルダーにとって『悪』であり、防衛策は『悪を退治する手段』とい印象が強いように思われます。
しかしこの書籍を読むと、『敵対的買収や防衛策』に対するイメージも少し変わるかもしれません。
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