先日の日経新聞に、終身雇用に賛成する割合が86.1%で年功賃金も71.9%という高さで、逆に独立自営は11.7%にとどまったという記事がありました。
確かに近年、日本型雇用慣行の終身雇用や年功序列は崩れ、転職者が多くなり能力主義の傾向になっています。
それが要因なのか、格差社会・フリーター増加などがニュースとして度々取り上げられて、政治が悪い・利益を優先する企業が悪いと非難されています。
でも、本当にそうなのでしょうか?
私は今でも覚えているのですが、1・20年位前あるニュース番組で取り上げていた同じようなアンケート結果では、全く逆で能力主義を希望する人が7割程度だった。
キャスターが、『能力主義になれば多くの人が、自分は給料が上がると思っているのですかね』と、、、。
丁度その頃、プロ野球選手の報酬や契約金が高騰し始めた頃だった。いち早くプロ野球では年功序列が崩れ、以前はベテランが一番報酬が高かったが、成績が良ければ20台でも億を稼ぐようになった。その一方で、あるベテラン選手が『永年チームの為に頑張ってきたのに』と契約更新の会見で怒っている場面があったが、会社も実力ある若手とベテランの両方に、高い報酬を払うことは無理だ。
1・20年前は多くの人が望んだ『能力主義』だが、いざ成ってい見ると『能力主義では自分の給料は下がる』と多くの人が気付き、『やっぱり年功序列・終身雇用だ』と思い直したようです。
しかし、今日のように企業のグローバルが進み、今後更に進むことが考えられる状況で、日本だけ日本型終身雇用や年功序列を復活を行なう事ができるのででしょうか?蓮
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