最近のIPO市場は、皆さんご存知の通り悲惨極まりない状況で、新規上場企業は9月までで14社となっています。今年は20社行くか行かないか程度になるのでしょうか。新聞によると、09年4~9月の新規公開8社の資金調達額の合計は、94億円と、社数・額とも3年前のほぼ1/10程度だそうです。う~ん悲惨です。
そんなIPO市場ですが、明るい兆しとしては公開価格と初値を比べて、初値が上回った場合が71%を超え、一昨年の2007年74%の水準に戻りつつあり、IPO株の人気も回復しつつあるようです。
去年は40%程度で、半分以上が公開価格割れという状況でしたので、かなり回復してきたと言えます。
それと面白いのが、最近初値が公開価格を大きく上回る会社の多くが、設立からの年数が長く安定した基盤を持つ企業が多いことです。IPOブームの時は、ITやバイオ関連の社歴が浅い企業が人気があり、初値も公開価格大きく上回ることがありましたが、今はベンチャーよりも業績のブレの小さい老舗企業が人気のようです。もちろん、IPOブームの時と違い上場審査の厳格化等で銘柄の選別が進んで、業績に不透明感のあるベンチャーのIPOが少なくなっているのもありますが。
でも、IPOの本格的な回復にはまだまだですね。
よれより先に、日本の景気回復しないと難しいですかね。
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