ちょっと、ここで2009年の新規上場(IPO)状況のおさらいを。
2009年の新規上場企業は前年比6割減の19社で、第一次石油危機後の混乱期だった1978年以来(31年ぶり)の低水準でした。これは、2006年の188社の1/10となるほど落ち込んでしまいました。
世界景気の悪化や株価低迷で十分な資金調達も見込めず上場企業の見送りも相次いだこと、また審査が厳しく成ったことや、内部統制等のコスト高などが原因だと思われます。
資金調達額でも、2006年が一社当りの平均が約30億円だったのに対し、2009年は約12億(11月まで)と、これまた6割減となっています。
新規上場が激減した一方で、上場廃止企業は、経営環境の変化に伴って事業再編を進める企業も多く戦後最多の163社(帝国データバンク調べ)で、結果国内の上場企業社数は2年連続の純減となる約3750社となりました。
上場廃止理由は以下の通り
1)親会社により完全子会社化・・・57社
2)第三者による株式取得・・・47社
3)経営破綻・・・23社
4)合併・・・9社
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