それぞれの時代がつくる「時代」に合った起業家

 本日、中小企業診断士の研究会セミナーで、株式会社Backpackers'Japan代表本間貴裕さんの話を伺いました。24歳の若者4人が「ゲストハウス」を運営されています。ただいま、9月1 日のオープンを目指しお金をなるべく掛けないように自力で宿の改装や資金調達に一生懸命頑張ってられています。

 今回の講師が本間さんということで予め調べてたところ、ツイッターを見つけそこからBlog、そしてホームページと見ていました。そこには、20代前半の男女が汗まみれ泥まみれになりながら必死に自分達の夢の実現場所である「宿」を改装している姿がありました。

東京ゲストハウスプロジェクト―東京に旅人宿をつくろう!!
  

 それをみて、私の同時代を思い出しました。あの頃よく言われた

 「3K」 キツイ・汚い・かっこ悪い 

 あの頃は、「若者は、これらに当てはまる職業には就きたくない」、最近は全く聴かなくなりました。

 あの頃と真逆の姿がです。



 また、現在資金調達が課題となっているようですが、その話を伺って私が株式公開準備をはじめて行った「社長が20代後半のIT企業」を思い出しました。

 時は「ITバブル」、あのころは「IT」関連というだけでVCなどから億単位の資金が入る感じでした。社長の話を聞いても雲をつかむ様な話で、「こんな話で、なんでこんなに資金出すんだ?!?」とよく思っていました。実際に赤字を続けていましたし、資金調達ができなければすぐにでも資金不足に陥る会社でした。

 あのIT社長と比べて本間社長の話は、しっかりとしたビジョンを持ちマーケティングをした計画もあり納得できる話でした。

 あの時代は思いつきの雲をつかむ様な計画が億の資金を引き出し、今はしっかりとした計画でもそう簡単ではない。


 これも「時代」

 本間さんは、「龍馬がゆく」を読んだのが起業のきっかけだとはなされましたが、龍馬も「時代が生んだ」「あの幕末という時代だからこそ龍馬のような人材が出てきた」とも言われています。

 土地・株バブル時代の豊富な資金が、孫正義氏を
 ITバブル時代の豊富な資金が、堀江貴文氏を
 バブルのない資金が乏しい時代は、堅実な起業家を作るのかもしれません。

 その「時代」が、時代にあった起業をつくるのでしょうね。

 


 なにはともあれ、株式会社Backpackers'Japan 本間貴裕とその同志の方々には9日1日のオープンを無事に迎えてもらいたいと願います。

東京の古民家改装ゲストハウス | toco.(トコ)


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