前回の続きで、新聞記事から気になるデータを紹介です。
2009年3月決算の上場企業で、1569社のうち最終利益が赤字となる企業が466社もあるそうです。2月13日時点
また、業績予想を修正した内容を3月決算1821社でその割合は、下方修正(1165社64%)・上方修正(209社11%)・据え置(447社25%)となっています。(2月2日時点)
下方修正が多いと言うのもありますが、「このご時世上方修正する会社も1割超あるのだ」と思い、ではどんな業種が良いのかを調べてみました。
2桁増益で最高益を更新する主な企業
■低価格・節約志向型
社名 純利益 前期比 好調理由
- ファーストリテイリング 950億 11% ヒートテックなど独自製品が好調
- ファミリーマート 393億 16% 自宅で食事する流れを取り込む
- オリエンタルランド 359億 31% ディズニーリゾートの客数が最高に
- ニトリ 295億 11% 商品値下げで既存店好調
- ABCマート 211億 12% 値ごろ感のある自社商品がけん引
- ワタミ 63億 22% 業態転換などで既存店の採算改善
■新市場を開拓
- セブン銀行 277億 12% コンビニなどでATM設置が増加
- ディーエヌエー 146億 14% モバゲータウンの会員が増加
- 日医工 68億 25% 後発医薬品の需要が堅調
- グリー 65億 6.2倍 交流サイトグリーの会員が増加
- 東和薬品 57億 11% 調剤薬局向けに後発医薬品が伸びる
■環境・新エネルギー投資が追い風
- 日本製鋼所 350億 13% 原発向けプラント部材が伸びる
- GSユアサコーポ 120億 27% 携帯基地局向けなどで電池拡大
- ダイセキ 92億 12% 産業廃棄処理でシェアが拡大
※日経2月13日付け
一寸前は輸出関連企業が好調でしたが、今は不振なのがその輸出関連企業で代表されるのが自動車業界や電機業界です。一方で好調なのが上記の通りで、低価格・環境・医療といった業界です。
好調の中には一般に不振と言われる外食・コンビニ・銀行なども、やり方如何では悪いとされる環境下においてもしっかり利益を出してくる企業はあるものですね。すばらしい。
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